海南島

新暦の正月は自宅で迎えるのが常ですが、一度だけ海外で新年を迎えたことがあります。

 

20年以上も前のことですが年末12月30日に香港に行き31日の夕方便で中国の海南島に移動しました。

 

ホテルにチュックインしたのは午後10時過ぎだったと思います。部屋に荷物をおいてホテルのプールサイトで催されるNew・Yearのイベントに参加しました。

 

恒例の日付がかわる時のカウントダウンも盛大に行われて楽しいひとときを過ごしましたが気になったのはホテルの外は新年の雰囲気があるのかということでした。

 

翌朝ホテルをでるとやはり正月の雰囲気はありませんでした。日本以外のアジアは太陰太陽暦(旧暦)の正月がメインだということは知ってはいましたがはじめて実体験しました。


中国の海南島はこれから東洋のハワイとして世界に発信していこうと計画されているところでした。緯度はハワイとほぼ同じです。

 

白い砂浜のビーチはワイキキより優れているでしょう。何しろ長いのです。10キロくらいあるのではないでしょうか。九州と同じくらいの大きさの島には20キロをこえる砂浜もあります。

 

しかもワイキキと違って自然の砂浜です。ビーチリゾートの素材としては一級品だと思いました。しかしながら私が行った頃は一級品の素材がむき出しのまま展示されているだけで磨きがかけられていません。

 

ゴルフ場もロケーションはいいのですが芝やその他がまだまだでした。この時点ではアクセスも含めてハワイと海南島の二択でしたら間違いなくハワイを選択するだろうなと思いました。

 

20数年たった現在の海南島はどう進化しているのでしょうか。マンダリンオリエンタル・リッツカールトン・インターコンチネンタル等のホテルも次々と進出しているようですし、洗練されたリゾートアイランドに変貌を遂げているのでしょうか。

 

海南島を出発して広州、広州では中華料理のイメージを打ち消すような食を堪能しました。その後、上海に移動、上海ではエネルギッシュな喧騒のあつい洗礼をうけました。

 

縁のある旅行会社の役員に誘われて同行したのですが、海南島でも広州でも上海でもビジネスのミーティングをバンバンやり正月のかけらもなかったように思います。

 

帰国したのは1月3日。成田エクスプレスで新宿に着くと東京はまだ正月気分でした。自宅に戻り遅ればせの黒豆、雑煮、それと我が家の正月の定番である善哉の美味しかったことはいうまでもありません。

 

そのころと比べるとアジアからの訪日観光客が何倍にも増えている現在。インバンドに力をいれている観光業においては旧暦の正月をおさえておくことがビジネス上かかせないことになっています。

 

恵方巻やハロウィンがいつのまにか年中行事に定着していますが、旧暦のお正月もひとつのイベントとしてでもいいですから注目されるようにならないものでしょうか。