春節

今日は春節、やはり太陰太陽暦の正月がこないと心から年が明けたとは思えないのです。

年賀状に書く「初春のお慶び」「新春明けまして」の「初春」「新春」は旧暦のお正月でないと似合わない言葉です。

先日鑑定した方に旧暦の正月の話をすると「うちは旧暦のお正月には黒豆をつくり雑煮を食べますよ」とおっしゃいました。

「毎年ですか?いつからですか?」と尋ねると「毎年です。子供の頃からずっとそうでしたから、祖母?曾祖母?の代からだと思います」

日本がグレゴリオ暦太陽暦)を使用するようになったのが1873年(明治6年)ですから、この方のお宅では新暦導入後も慣れ親しんでいた太陰太陽暦の正月を祝うことを代々継続されてきたのでしょう。

「それは地域的なものですか」と尋ねると「さあ、近所では聞きませんから、うちだけではないでしょうか」と。地域の風習として旧正月をお祝いしているところはあるのでしょうか。

グレゴリオ暦を使い始めて150年弱たった日本では旧暦の正月がいつなのかさえわからなくなっていると思います。新暦を基準にすると旧暦の正月は毎年変化するからです。

2020年は1月25日、2021年は2月12日、2022年は2月1日、2023年は1月22日が旧暦のお正月になります。

九州・長崎のランタンフェスティバルは毎年旧暦のお正月からはじまりますので地元の方は旧正月がわかるでしょうが、そういうことでもなければ意識することもないまま旧暦の正月は通り過ぎていくのでしょう。横浜の中華街はどうなのでしょう。旧暦の正月には行ったことがありませんのでなんともいえませんが春節を祝う爆竹が鳴り響くのでしょうか。