富士山
ブラタモリ「初夢スペシャル 富士山・三保松原」をみて、なるほど一富士・二鷹・三茄子は縁起のいいことだなと理屈ぬきで思えたのは、三保松原から眺める富士山の映像のせいかもしれません。
正直なところ縁起がいいと知ってはいても初夢に一富士・二鷹・三茄子をみてみたいと思ったことはありませんでした。
それが「一に高きは富士山、その次は足高山(愛鷹山)」と家康が言った、その風景の映像をみて、ありがたいな、初夢で富士山をみたら縁起がいいだろうなと素直に思ったのでした。
富士山にはそう思わせる力があるのだろうと思います。
新幹線で東京・新大阪間を移動するときに富士山がきれいに見えたらうれしいですし、何度飛行機に乗っても、富士山がみえます、と機内アナウンスされたらつい見てしまいます。とにかく富士山が見えたというだけで心が晴れやかになるのです。
そしてふと自分は三保松原から富士山を眺めたことがないのかもしれないということに気づきました。
今まで富士山を見るためだけの行動はとったことはありませんが、富士山が見えるところに仕事でいけば足をのばしてゆっくり眺める時間をとりました。
印象に残っている場所は、本栖湖、山中湖、精進湖、河口湖からの眺め、伊豆、箱根、十国峠、浅間公園、天下茶屋からの眺めなど、幸いなことにいずれの場所でも晴天に恵まれ美しい霊峰富士を満喫できました。
20年ほど前に18ホールすべてから富士山が見えるゴルフコースでプレイしたときは疲労感をまったく感じなかったのを覚えています。
景勝地ではなくてもはじめて千葉県の津田沼に行ったときマンションの10階の部屋から、あるいは山梨で訪問した会社の応接室から見えた富士山も印象に残っています。
各地で眺めた富士の姿は記憶に鮮明に刻まれているのですが、その記憶に三保松原は入っていないのです。定番中の定番といってもいい三保松原から富士山を眺めたことがないことにブラタモリを見て気づいたのです。これは三保松原に是非行かねばならぬと思ったしだいです。
三保松原から「一に高きは富士山、その次は足高山(愛鷹山)」を眺め、番組の最後にタモリさんが「これを食べたら今日のロケの内容がとんでしまった」というほどに美味だという「折戸茄子」を食したいと思います。
さすれば「こいつは春から縁起がいいわい」となりそうな気がします。